誠影は語る。

主にV系(ヴィジュアル系)メタルバンドについて語ります。最近は不定期更新。

DADAROMA「スタンチク」レビュー。

 

「今作について」

ヴィジュアル系バンド「DADAROMA」の、ベストアルバム的な要素を含む1stアルバム。

 

・パンチのあるメタルコアサウンド

・ストリングスやシンセ、トランペットなどで生み出される個性の強い楽曲

 

が特徴です!! 

 

「収録曲レビュー」

1.オープニング

名前の通り、アルバムのオープニングを飾るインストです。

カメラのシャッター音。

そして賑やかな人の声が聞こえてきます。 

 

 

2.リズリーサーカス

シアトリカルメタルコアナンバー。

 

 

重厚なバンドサウンドとシンセで幕開け。

 

 

Aメロは裏打ちのドラムにへヴィ―サウンド、呟くように歌うボーカル。

Bメロではクリーンボイスが登場します

 

 

サビではEDMのようなシンセに重厚なバンドサウンドでノリ良く進んでいきます。

 

 

その後の雰囲気が変わるブレイクダウンパートはインパクト大!!

 

 

3.「最終列車」

ジャズを取り入れたお洒落でハードなナンバー。

 

 

エフェクトのかかったパートからトランペットを交えたど派手な演奏へ。

 

 

Aメロではリズムとギターのがノリの良さを生み出す。

 

 

Bメロではトランペットが再び登場!!

サビに向けて盛り上がっていきます!!

 

 

そしてサビではテンションはピークに!!

キャッチーなメロディーとアレンジが耳を引きますね~。

 

 

4.トレンドアイデンティティ

テンション上がるゴリゴリノリノリナンバー。

 

 

ロディアスさは皆無ですが、ライブ映えするであろうノリの良さ。

全編へヴィ―なサウンドで突き進んでいきます。 

 

 

5.融け込めないざらざらな芸術を君が殺してくれないか

曲全体を暗い雰囲気が支配するへヴィ―なナンバー。 

 

 

不協和音を交えたリフに呟き声が乗るAメロからシャウトが登場するBメロ。

そしてサビでは暗い雰囲気はそのままに、ダウナーなメロディーが歌い上げられる。

 

 

6.「雨のワルツ」

重厚なサウンドと切なさがうまく両立されている1曲。

 

 

雨音から綺麗な打楽器がメロディーを奏でるオープニング。

そこから重厚なへヴィ―サウンド、そしてシャウトするボーカルが登場。

 

 

そのへヴィ―さを保ったまま疾走するAメロに。

不穏さを醸し出すパートを挟み、再びシャウトパートへ。

 

 

そしてサビはメロディアスに。

 

 

サビが明けるとストリングスやクリーンギターが登場する美しいパートが登場します。

へヴィ―パートを挟み、クリーンで歌い上げられるCメロへ。

 

 

この激しさ重視のアレンジから美しさ重視のアレンジに向かっていくような展開も、この曲の魅力の1つだと思いますね。

 

 

終わり方がまた儚いんだこれが。

 

 

7.ベルカとストレルカ

疾走感のあるメタルコアサウンドと切なげなメロディーが特徴のナンバー。

 

 

ゴリゴリのバンドサウンドで速攻飛ばしてきます。

 

 

Aメロはその勢いのままシャウトが飛び交いますが、Bメロに入るとへヴィ―ではありながらもクリーンボイスやピアノが登場し、叙情的に。

 

 

間奏を挟み、再びシャウトパートへ。

 

 

サビはインパクトが薄いものの、メロディアスに。

 

 

後半は大サビも登場します。

この大サビが割と聴きどころ。

 

 

8.モルヒネ#1

ジャズを取り入れたノリ良きナンバー。

エフェクトをかけた声との掛け合いが聴きどころ。

 

 

最初のサビが明け、間奏を挟んだ後にはシャウトパートが登場します。

この「情緒不安定か!!」ていう感じの振り切れ具合が面白いですね笑 

 

 

9.モルヒネ#2

モルヒネ#1から続くジャズ、というかトランペットを用いた派手なナンバー。

裏で鳴るバンドサウンドもなかなかへヴィ―です。

 

 

チャーチオルガンとベースソロからのトランペットが登場する派手な幕開け。

 

 

サビはとにかくノリが良い。

エフェクトのかかった声も登場し、歌詞の内容をうまく表現しているように感じます。

すげえアイディアだな。

 

 

また、サビ後のベースソロも聴きどころ。

ギターソロもテクニカルで良きです!!

 

 

10.SEX!!

暗く、どこか危険な香りがするメタルナンバー。 

タム回し、そして気味の悪いシンセとへヴィ―サウンドで幕開け。

 

 

Aメロ、Bメロは暗い雰囲気を保ちつつ進行。

後者ではスリリングなシンセが入ります。

 

 

サビでは序盤から感じられた「危なさ」が爆発します!!

 

 

11.「溺れる魚

重厚なメタルコアサウンドと重苦しい世界観、社会批判的な歌詞が特徴のナンバー。

そして俺の推し曲。

 

 

スネアからメタルコア的刻むリフが登場。

シャウトを皮切りに、シンセストリングスが加わり、ほんの少し壮大に。

 

 

Aメロは不穏な雰囲気にテンション控えめの歌が乗る。

Bメロではスクリームが登場し、暴虐的パートと化す!!

 

 

サビは広がりのあるアレンジに。

そしてダウナーなメロディーが歌い上げられる!!

 

 

最後のサビが終わった後の、暗く、そしてどこかもの悲しげな終わり方も良きです。 

 

 

12.MONEY

重厚なサウンドが特徴の曲。

まあ大体重厚なサウンドの曲なんですけどね、このアルバム。

 

 

へヴィ―なバンドサウンドが活きるリフを裏に淡々と進むAメロ。

スクリームするコーラスとの掛け合いからライブの情景が浮かぶBメロ。

 

 

サビはボーカルと男臭いコーラスの掛け合いが!!

掛け合ってばかりだな!!

 

 

つまりはそれだけライブ映えするということです。

次のバンドでも演奏してほしいなあ。

※DADAROMAは現在活動休止中

 

 

13.月のうた

ロディアスなパワーバラード。

エフェクトのかかった歌からへヴィ―なバンドサウンドが流れ込む!!

 

 

Aメロではクリーントーンのギターが紡ぐ落ち着いた雰囲気に、低音を歌うボーカルが乗る。

そしてメロディアスなサビに繋がります。

 

 

サビはへヴィ―なバンドサウンドに、派手ではないものの聴きやすいメロディーが乗る。

 

 

2回目のサビが終わった後のギターソロ、そしてシャウトを皮切りに突入するへヴィ―パートも聴きどころです!!

 

 

14.imitation hero.

ピアノががっつり登場する美しいバラードナンバー。

繰り返されるピアノのフレーズからボーカル、そしてバンドサウンドが加わり、壮大なパートへ。

 

 

Aメロではピアノの繰りかえされるフレーズ、そしてストリングスが登場し、サビに繋がります。

 

 

サビはこれもまた低音を歌う、インパクトがあるわけではないけれど優しさを感じるメロディーとアレンジが魅力的。

 

 

15.「ルシッド・ドリーム」

3拍子で進行する、ドラマティックかつへヴィ―なナンバー。

 

 

どこか冷たさを感じるパートからスクリームが飛び交う暴虐的なパートへ。

かと思えばサビにすっと流れ入る!!

 

 

ストリングスが神秘的かつ冷たい空気感を醸し出す!!

 

 

2回目のサビが終わった後の神秘的なパートから暴虐的パートに入る流れはインパクトありますよ~!!

 

 

ラストのギターソロも切なげでドラマティックさを生み出すのに一役買っていますね。

 

 

16.KURT -piano Ver.

通常版にのみ収録。

dadaism#2に収録されているロッカーバラード「KURT」のピアノアレンジ.Ver。

 

 

「終わりに」

ダウナーなメタルコアやジャジ―なナンバー、美しいバラードと、幅広い音楽性を堪能できるアルバムです。

 

 

今作はベストアルバム的な側面もあったので、そのうち統一感のあるフルアルバムとか出すのかな~とか思ってたんですけどねえ・・・・・・。

 

 

まあそういうコンセプチュアルな内容はdadaismシリーズを聴くべきなんでしょうかね。

 

 

それでは、今回は以上!!

あざした!!

 

 

今回紹介した音源↓

 

 

DADAROMAに関する過去記事↓

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