誠影は語る。

主にV系(ヴィジュアル系)メタルバンドについて語ります。最近は不定期更新。

the GazettE「MASS」レビュー。

 

 

「今作について」

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youtu.be

ヴィジュアル系ロックバンドthe GazettEの記念すべき10枚目のフルアルバム。

 

・前作より磨きのかかったメロディアスさ

メタルコアアプローチを取り入れた激しさ

・日本語メインの歌詞

 

が特徴です!!

 

 

「収録曲レビュー」

1.COUNT-10

どんよりぶよぶよしたサウンドに加工された声、コーラス。 そして不穏な雰囲気がどんどん増していきます。

まるで警報のようなサウンドと、同じフレーズを奏でる電子音の音色が個人的にお気に入り。 

 

2.BLINDING HOPE

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先行公開されたリードトラック。

イントロの暗く、渋いフレーズ。

 

そしてメタルコアを思わせるギターフレーズ。

これを左右で同時に鳴らしたり、片方だけになったりあれがこうなったりして、ただ激しさで押し切るのではない、作り手のセンスを感じられる振り分けになっています。

 

Bメロではシャウトが登場するわけですが、まるでAメロとサビの繋ぎの役目を果たすようなアレンジに。

それがこの曲のドラマティックさを構築する大きな要素になっているのではないかと。

 

サビはキャッチーさ、ポップさがあるわけではないものの、大人びた落ち着きを感じるメロディーが特徴。

 

3.ROLLIN'

疾走感とノリのいいリズム。そしてそこに乗るリフ。

イントロの時点で湧き上がる高揚感が抑えきれません。

しかもこのリフがちょくちょく出てきます。

 

強い。

 

さらに激しさを抑えたパートもあり、激しさ一辺倒のナンバーでないのも良い。

 

また、サビのドラムとギターのリフによる跳ねるようなリズム。

明るめのメロディーも相まって、純粋に踊って楽しめるようなパートになってます。

 

4.NOX

ミディアムテンポで低音のリフが心地よいナンバー。

ところどころ入るバイオリンのせいでどこか中華っぽさを感じます。

 

「よ!!中華風ヘヴィーロック!!」

 

サビはメロディアスで聴きやすさがあります。

その頭の裏で、地味にうねるようなリフ弾いてるのもポイント。

 

5.HOLD

激しいドラムロールで幕を開ける疾走系ナンバー。

イントロのリフは重低音と刻みを交え、耳を抉るかのような鋭さもある内容。

 

唐突に突入するサビではリズムが落ち着き激しいパート以上にダークさが増します。

その後のコール&レスポンスの情景が浮かぶ激しいパートも、なかなか振り切っていて心地が良い。

 

6.濁

スローテンポな歌ものロックナンバー。

お洒落な電子音を使って、ダークな雰囲気を構築するセンスに驚かされます。

 

7.THE PALE

暗めの歌ものナンバー。

エフェクトのかかった声、そしてストリングスにより、静かな夜を思わせる素敵な雰囲気が特徴。

 

サビではバンドサウンド、そして他のパートとは異なり、無加工のボーカルが歌い上げるキャッチーなメロディーが登場します。

この「静」→「動」の緩急の付け方が、メロディアスさをより引き立てる!!

 

8.THE MISSION

アルバム中、唯一温もりを感じられるナンバー。

3拍子のアコースティックバラードです。

 

サビでもアコースティックギターがメインのアンサンブル。

ボーカルは地声でハイトーンを歌い上げるというよりは、少し低めの音域を歌います。

さらに、高めの音は裏声で歌う、雰囲気を大事にするボーカリゼ―ション。

 

激しい曲やダークな曲が続いたので、箸休めならぬ良い耳休めになります。

 

9.BARBARIAN

低音叩きつけるリフで耳が大喜びすること間違いなしのナンバー。

その激しいサウンドを裏切ることなく、グロウルも登場します。

 

まあ割と少なめだけど。

 

サビはどこか妖しさを感じるメロディーラインが特徴。

 

あと個人的にサビ以上に、後半のCメロを終えたばかりのパートの、裏声を重ねることで生まれる壮大さに耳を引かれます。

そのど頭で叫んでいるのも良き。

 

10.FRENZY

疾走感溢れるナンバー。

イントロの途中でリズムが変わり、うっすら聴こえる電子音?が不穏さを構築。

 

途中のブレイクダウンを思わせるパートで聴けるリフがカッコいい。

ていうか割と全編リフがカッコいいナンバーでもあります。

 

リフを聴けリフを 。

 

11.LAST SONG

アルバムの中でも1、2位を争うほどキャッチーなヘヴィーロックナンバー。

しかしサウンドは他の曲に劣らぬ重厚さがあります。

 

キャッチーさという浮きそうな要素があるのにも関わらずアルバムになじんでいるのは、案外この「激しさ」という1つの共通点が重要な気がします。

 

 

「終わりに」

前作「NINTH」よりも、さらにメロディーに磨きをかけた1枚だと思います。

最初に似たようなこと言ったけど。

 

しばらくはリピートすることになるでしょう。

お世話になりますよthe GazettEさん。

 

それでは、今回は以上!!

あざした!!

 

 

「たくさん聴きMASS!!」

 

 

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